









北海道根室市、落石岬の沖合に浮かぶ周囲8キロメートルの無人島、ユルリ。この島から、家畜の馬を残して最後の住民が去ったのが半世紀前。現在は住人ゼロ、立入禁止の絶対無人の土地に、数頭の馬だけが暮らしている。
写真家の岡田敦さんは、10年以上にわたり歴史の彼方に取り残された馬たちと、それを抱く島の風景を記録し続けています。深い霧が立ち込める静謐な空気の中を駆け回る美しい馬たち。人びとが暮らす世界から、およそなくなってしまった光景。消えゆくものたちを見つめ、歴史に触れ、守るべきものを考える写真集。
ゆるやかに絶えることが運命づけられている馬たちは、岡田さんが初めて島を訪れた際に12頭、2024年には2頭を残すだけとなっています。
発行:青幻舎
発行年:2025年
サイズ:B5判横
ページ:304p