



これまで日記も書いたことのない70歳の著者による初めての本。私小説のような、随筆のような、回想録のような集積は、自らの人生のシーンを思い返すようなあたたかい愛情に満ち、どこか郷愁を感じさせる。人間ひとりひとりにはこういった日常があって、それが個々の暮らしを、周囲の関係性をつくっている。そんなあたりまえのことの愛おしさを再確認する掌編集。
さまざまな立場の書き手を著者に立て、ジャンルレスな内容の文庫シリーズ「シリーズ人間」第一弾。
発行:新世界
発行年:2025年
サイズ:文庫判
ページ:80p