




その場所やそこに暮らす人びとを想う入口となる地図、世界を認識するために作られている地図の中には、さまざまな思考が折りたたまれている。タルコフスキーの映画に登場する地図、ダネザー族の夢の地図、地図と戦争、地図の空白、等高線…。時代とともに形を変えながら私たちの側にある地図。その上に描かれているものは何か、導かれ、私たちが出会うものは何か。そんなことを思考する旅の途上のできごとが、しなやかな文体で綴られています。どこかに辿り着けることを期待しながら。
カルトグラファーでもある翻訳者、東辻賢治郎さんによる、地図に魅せられた思索のエッセイ。
発行:講談社
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:240P