明日は待ちに待ったあの夢の塔にーー。
スコットランドの沖、スカイ島の別荘に住む一家の夏の一日。そして10年後のその別荘での一日。灯台へ出発する前夜と、10年の歳月を経て灯台へ到着する日、時を経たその2日間の出来事が綴られています。別離、孤独、不安、愛、幻影。ウルフの美しく繊細な筆致で描かれる、登場人物たちの心の機微と意識の流れがシームレスにストーリーと繋がり、進んでいく。ちいさな舞台、僅か2日間の出来事。そのなかでとてつもなく大きく普遍的な物語が広がっている。
文学史を塗り替えた永遠の傑作が、新訳・文庫版でリリースされました。
発行:新潮社
発行年:2024年
サイズ:文庫版
ページ:432P