私たちは生まれてから死ぬまで、ありのままの現実とはかけ離れた人生を生きているのではないだろうか。膨大なイメージが溢れる今、私たちは本当は何を食べているのだろうか。食事の時、食べているもの自体ではなく、メニューやパッケージに写っているイメージを食べているのではないか、という仮説のもと、アーティストの村上慧さんは、5年間にわたりメニューやパッケージ(イメージ)の写真と、実際に食べたもの(正体)を撮影してきました。この本は、2つの写真からそのスペクタクルを分析する、「イメージと正体の調査員」としての活動をまとめた報告書です。456組各々の差異からさまざまな考察が生み出されます。
造本やルックス面でも異様な魅力を醸す作品集。
発行:盆地Edition
発行年:2024年
サイズ:241x210 mm
ページ:86P