モダニズム文学の旗手、ヴァージニア・ウルフが自ら編んだ唯一の短篇集。 神経症、フェミニズム、同性愛、自殺…そういったコードを持つウルフですが、抑圧された緊張感や難解さだけではなく、瑞々しさやユーモア、ロマンチックな一面を見つけられます。その後の長編作品に連なっていく、小さな絵画のような8篇の物語。
ポスト印象派の画家であった実姉のヴァネッサ・ベルによる版画作品が添えられています。当時の時代背景やウルフの生活を記した詳細な訳者解説付き。
発行:etc.books
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:176p