「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくないーー
近づいても近づいても混ざり合ってひとつになることはできない私たち。どこまでも他者同士である私たちが、互いに輪郭を深めながら、それでもともにあるための可能性と難しさ。
小説の中に自分に似た人を見つけた日のこと、プライドパレードのことや同性婚のこと、パレスチナのこと。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が直面した日常のエピソードが綴られています。さまざまなものごとのあわいに立ち、居心地の悪さも引き受けながら考える、等身大の著者の姿が浮かび上がります。
発行:柏書房
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:208P