"ーーつくることで自分自身と、それから(おこがましいことなんだが)自分と似ている誰かを助けたかった。それで『鬱の本』をつくった。"
消えない憂鬱、どうしようもない生き辛さ、耐え難い孤独、解けない呪い、ままならない日常…。 編まれているのは84人のさまざまな鬱のかたち。本を読む力がない時、わずかな気力でも手に取ることができるように、一編が1000字程度の短い文章で構成されています。ふわふわと柔らかな絵、あわい色彩、短い文章。暗く苦しい深淵から手を伸ばすようにつくられた、やさしく背中を撫でてくれるような本です。
発行:点滅社
発行年:2024年
サイズ:B6判変型
ページ:196p