






イラストレーター、作家のエドワード・ケアリーは、パンデミックで隔離生活となった16ヶ月間、毎日1枚の画を描き、SNSに投稿していました。 芸術家や歴史上の人びとのポートレイト、物語の登場人物、動物や植物、建物、風景…。あらゆるものを描いた500点ものスケッチと、それにまつわる36篇のエッセイが収録されています。
時間の感覚が狂い、思い出をつくる経験が減り、何もできないまま後ろめたさや不安に覆われていた時期、インターネットの速度のなかで、ケアリーの絵はひとつのオアシスとなって流れていきました。ゆっくりと慎重に描かれた鉛筆画。そこには、世界に対するシンプルな好奇心と、深い思いやりが込められています。
発行:東京創元社
発行年:2023年
サイズ:四六判
ページ:308p