「生まれてからの人となりは、喜びの積み重ねがその人を豊かにしてゆくー」
息子である陶芸家の小野哲平さんのこの言葉のとおりに、セツローさんは、ささやかな喜びをたくさん重ね合わせたような姿をしています。レントゲン技師を務めながら水彩で山野草を描き、木でスプーンやかんざしを作り、手捻りで土人形を作った小野節郎さん。自らの美意識に導かれるままに手を動かし、喜びを積み重ねてきた日々のできごとが、滋味深くユーモラスな語り口で綴られています。
うつくしく素朴なスケッチや造形作品も収録。
セツローさんの人柄がにじむ優しげな造本も魅力的な一冊です。
発行:信陽堂
発行年:2023年
サイズ:B6判変型
ページ:176p