







"歴史的に見れば荒れ地とは、人間の力が自然の前に屈したことを示すものだった。けれども違う見かたをしてみればどうだろう?荒れ地とは、わたしたちが必要としている新しいページなのではないだろうか?"
わずかに目を離すと瞬く間に植物は繁茂し、目まぐるしく変化しながら地面も建物も覆い尽くしていく。庭師、修景家のジル・クレマンは、こうした荒れ地での植物のふるまいをモデルとした庭づくりを実践しています。土地を土地のダイナミズムに委ね、多彩で豊かな進化を促すプロジェクトは、庭づくりの手引きをはるかに越えて、私たちに多くの示唆をもたらします。 動いていくもの、かたちを変えゆくものとして庭を捉えた、自然と人間の関係をめぐる思索と実践の記録。
発行:みすず書房
発行年:2015年
サイズ:A5判変型
ページ:336p