東京都内で10万枚におよぶガラス窓を撮影したシリーズ。不透明な窓の写真724点が収録されています。
異なるものがひしめきあう都市で、それぞれの存在の間合いを反映している窓。窓を背に置かれたさまざまな物の選択と配列、壁際の無秩序が、個々の背景を物語ります。建物の内と外の交通を図るというだけではなく、人びとの生活を写し取り、建築や文化へも接続していく窓をとおして、現代の東京の姿を、そこで暮らす人びとの肖像を描きだします。
奥山由之さんが初めてデジタルカメラを用いて撮影した作品です。堀江敏幸さん、五十嵐太郎さんによる寄稿を収録。
発行:赤々舎
発行年:2023年
サイズ:194×205 mm
ページ:752p