







「寂しさには甘いものが一番」東京で暮らす弟が留守のあいだ、猫のお世話をするためにソウルからやってきた兄。寒い季節へと変わっていく東京で仮暮らしをしながら、街を歩き、人びとを眺め、ケーキ屋やパーラーに立ち寄ることをささやかな楽しみにしています。蕎麦を食べ、神社を通り、東京タワーにのぼり、バレンタインデーに愚痴り…。仏頂面で寂しそうだけどどこか可笑しさがある主人公は、作家本人の心情を表しているのかもしれません。1話にひとつずつ登場するケーキがとにかく美味しそうです。
瑞々しく美しい水彩画を描くイラストレーター・画家、ビョン・ヨングン(변영근)さんのコミック作品。見事な風景描写に目を奪われます。
発行年:2023年
サイズ:A4
ページ:36p