方舟、身体、植物、破壊など、生命や神話を思わせるモチーフを用い、立体、絵画、インスタレーションと多様なメディアによる作品を展開する山口啓介さん。そこに描かれているのは生と死、再生といった命の根源、同時代の事象への警鐘。怒りにも似たダイナミックの中に住う脆くうつくしい詩情が見る者の心を揺さぶります。初期の版画作品から最新の作品まで、彼の作品世界を通観し、深く体感できる充実の一冊。
2015年-2016年に開催された大規模個展「原ーききとり 歩く方舟、海を渡る星図、震災後ノート」および「カナリア」に際して刊行されました。
発行:赤々舎
発行年:2016年
サイズ:225×300 mm
*ケース入り・2冊組