





欧米視察に赴く夫と連れ立ってシベリア、ロシア、ヨーロッパ、エジプトと、激動の世界をめぐったひとりの女性の旅の記録。自由で率直な言葉づかいと鋭い観察眼、博大な教養に支えられた文体は、清々しい風が通り抜けていくよう。1931年に書かれたにもかかわらず新鮮さを感じさせる、隅々まで魅力的な紀行文です。渋沢栄一の孫にして稀代の文章家であった市河晴子さんの代表作である「欧米の隅々」「米国の旅・日本の旅」から一部を精選。
控えめながらも精良な本を送り出している大注目の出版社、素粒社から刊行です。
発行:素粒社
発行年:2022年
サイズ:B6判
ページ:400p