







「それでもたしかに、僕たちは散歩に出かけた。そして一度きりのすぐ近くにある、永遠をつかもうとして、僕は言葉をさがしつづけてきた。」
子どもたちとの散歩、先人たちとの時空を超えた思索の散歩、家族との日々、人間だけではない、あらゆる生き物との散歩。小さく限られた生の中から、思考はやわらかく広がっていきます。
同じように見えてどれも一度きりの偶然の日々。それを現すように、ページを捲っていくと本文紙と書体も少しずつ移り変わっていきます(すごい!)。どこまでも歩いていけそうな、優しくたおやかな思索の書。
発行:ミシマ社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:240p