「こんな風に生きたいと思っていることがある。
絶景ではなく、車窓の風景のような人間でいたいと
いうことだ。」
真っ白な紙に引かれた一本の線。絵にたびたび登場するホリゾン (水平線) を描くとき、いつも故郷の千倉の海を思い浮かべていたという安西水丸さん。
水平線のうえに配置された愛するモチーフたち、あざやかな色彩で描かれた季節の記憶と、貝殻やガラスの欠片のようにきらめく言葉。
ミニマルなイラストレーションの中に見える喜びと哀しみ。のびのびと朗らかな安西水丸さんの姿を感じることができます。
発行:Crevis
発行年:2022年
サイズ:A5判
ページ:112p