








"建物としての自画像" と題し、自身の思考や感情を彫刻やオブジェ、言葉によって、大きな建物の形をとった架空の人物「マーク・マンダース」として構築するマーク・マンダース。
今にも崩れそうな脆い質感や粘土の艶。年月によって風化したようでもあり、未完の状態でもあるように見えるその脆弱さが、途方もない美しさとなって押し寄せます。時間が凍結したような静寂さのなかに立ち込める、巨大なエネルギーと憂いのモノローグ。
マンダース自身による作品解説と、元織物工場だった広大な建物にあるアトリエの風景も収録されています。
発行:Roma Publications
発行年:2019年
サイズ:270 x 210 mm
ページ:144p