




草木のざわめきに、都市の喧騒に、固体を伝う振動に、水の流れに、聴こえるたくさんの音。
現代音楽やサウンドアート、環境音楽や音響派のなかで語られることが多いフィールド・レコーディング。ひとつの音楽ジャンルとしてだけでなく、人類学や民族音楽などの研究手法としての側面や、生態環境の領域などからその全体像を捉えなおします。いわゆる「癒し」という効能的な側面にとどまらない、多様な感覚やイメージを喚起するこれらの音の魅力を探究し、可能性を拡張する新しい音響文化論。
フィールド・レコーディングを深く知るためのディスクガイド&ブックガイドも付いています。
発行:フィルムアート社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:304p