「語られている時間のあいだにだけ存在する」時間的文芸である昔話。暮らしのなかから生まれ、何百年にもわたって代々語り継がれてきた昔話には、生きていくためのヒントがたくさん染み込んでいます。心配そうな私たちをあたたかいまなざしで見守り、大丈夫だよと励ましてくれます。
昔話の力、声の力、人間への信頼、語りのひみつ。
昔話を交えながら、その豊かな世界を案内します。
「ーー昔話には、民族の記憶がたまっている、といえます。自然に畏怖の念を抱いて生きてきた昔の人たちの知恵や自然観を、民族全体の記憶として昔話が覚えていて、今に伝えてくれているのです。」
発行:暮しの手帖社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:224p