1920年にドイツで発明された世界初の電子楽器であるテルミン。鍵盤も指板もないこの楽器は、アンテナから出力される微弱な電波に、手指を近づけたり遠ざけたりすることで電波に干渉し、音を奏でます。
日本での普及に努めてきた著者による、発明者レフ・テルミンの97年にわたる波乱の生涯、演奏者の身体論、感覚論、奏法などについて詳細に綴られた新たな音楽史。
まるで泣いているかのように切なく美しいテルミンの音色は、激動の時代を超えて高らかに響きます。
*マトリョミンのステッカー付き
発行:工作舎
発行年:2022年
サイズ:四六判変形
ページ:268p