





1995年、湘南・葉山にひっそりとオープンしたショップ"SUNSHINE + CLOUD“。
アーティストの永井宏さんは亡くなる直前まで、日々拾い集めた言葉をこのショップの通販カタログのために書き続けていました。
季節の移り変わり、空や海、鳥の声や音楽、日々の思索、身につけるもののこと。
暮らしのなかの愉快なことを見つけるのが得意な永井さんの、朗らかな笑顔が思い出される言葉の数々です。
「プルオーバーという言葉が素敵だ。なんでも上から被る。前で閉じていくよりも、自分をすっぽりと包む感じがして心地好い。どうしてって訊かれても困るけど、どこか母性を感じないだろうか。カンガルーじゃないけど、人間は、包まれるのが本来好きなのだと、勝手なことを言ってしまう。」
もう一度「本」の魅力とその力を発見したいと願う新しい出版社、信陽堂からの刊行です。
発行:信陽堂
発行年:2020年
サイズ:172 × 112mm
ページ:496p