ひとりでいることの積極的なはたらきかけについてはほとんど知られておらず、また、後ろ暗いイメージで語られることが多い、孤独。
孤独でいる時間、自ら独りでいる時間は、決して寂しい孤独ではなく、子どもたちは(あるいは人は)、そのときにこそ内省する力を伴った成長を遂げるということ。
社会学者であり、敬虔なクエーカー教徒である著者によって、そのことが丁寧に記された名著です。
「自分の気持ちを抑えること、心の中に正しい規律をもつこと、宇宙における己の本当の位置を魂で理解することなどは、ずっとあとになってやってくる。
孤独がなぜ大事であるかというと、それが外界を統合するために、外界からはなれる、という体験であるからだ。」
発行:田畑書店
発行年:2020年
サイズ:156×113mm
ページ:176p