1994年ルワンダで起きたジェノサイドにおいて、100日間でおよそ80万人もの人々が虐殺されました。さらに武器としての性暴力の犠牲となり出産した大勢の女性たち。
その女性たちへのインタビューとポートレイトで大きな反響を得た、前作「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」から12年後、写真家トーゴヴニクは再び家族のもとを訪れ、母子と向き合います。
差別や拒絶、複雑な関係性、何世代にも渡って継がれてゆく深いトラウマを抱え生き続ける母子の姿、カメラを見つめる静謐なまなざしを前に、わたしは何の言葉も持てずにいます。知り、思考し、行動することが、せめてここからできることのひとつであるようにと願います。
企画・翻訳 竹内万里子
発行:赤々舎
発行年:2020年
サイズ:250 × 212 mm
ページ:114p