2016年に製作したZINE『日常と憲法』をきっかけに、日常について、「個」と「公」についての思考と記録を綴じた写真集。
光に包まれているように佇む子どもの姿。
読みさしの本や、テーブルの上の花瓶。
ささやかな出来事の連続でやっと構成されている私たちの毎日は、目に見えず、ともすれば意識から消えてしまっている、国家や憲法という大きな存在と地続きです。その狭間で揺れ動く、私たちの小さな経験を、なんとか自分の手で守ろうとすること。
日常の地層をそのままに綴じたような写真集です。
ミシン縫いの手製本の佇まいはご本人の印象とほど近く、細やかな情緒と凛とした強さに満ちています。
ブックデザイン:尾中俊介
200部限定
発行:FREAKS
発行年:2019年
サイズ:184×270mm
ページ:146p