外はやさしい雨の匂い。
部屋の中で紅茶の香りを深く吸い込むぼく。
受け取った青い封筒の中からは、ピンク色の薄い貝殻がでてきました。
遠い町にいるともだちからの手紙です。
「とても とても しずかです ぼくは みなとに います」
あたたかい紅茶を飲みながら、遠い町にいるたいせつな人のことを思い浮かべる雨の日。ふたりを繋ぐ、手紙と雨と紅茶。
ゆっくりとした時間が静かにひろがります。
「みなとまちから」と対になる絵本です。
発行:佼成出版社
発行年:2019年
サイズ:A4変型判
ページ:32p