




ダンスミュージックバンド ROVOの日比谷野音公演の一部始終を描いた短篇。
文章が始まるとともに聞こえてくるドラムの音、振動で揺れる木々の枝先、頭上に広がる濃紺の空。ページをめくるたびに溢れだすバイオリンのメロディ。
音楽とテキストが共振する唯一無二の作品です。
「わたしはライブのとき、たいてい別のことを考えていて、それは小説のことだったりここにはいない人のことだったりするのだけれど、それはその音楽を聞いて浮かんでくることだから、関係ないことではなくて、切り離せないことだった。」
発行:ignition gallery
発行年:2020年
サイズ:A6判
ページ:24p