これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を求めてきた民話採訪者・小野和子さん。
そこで彼女が聞いたのは、民話とともに語られた「民の歴史」、抜き差しならない状況から生まれた「物語の群れ」でした。
この本は、採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまなかたちのテキスト18編と、小野さんの姿勢に共鳴した表現者たちの寄稿がおさめられています。
編集者のあふれるほどの真摯な熱意と、包容力を感じる写真、精密なデザインがみごとなバランスを生み、重厚感をたずさえながらもなんとも軽やかな佇まいをした本に仕上がっています。
発行:PUMPQUAKES
発行年:2019年
サイズ:A5判変形
ページ:368P