走っているときに考えられること、料理をしているときに考えられること、電車に乗っているときに考えられることがある。それと同様に、本を読んでいるときに感じることができること・考えられることがある。この本では、私たちが本を読んでいる時に何を体験しているのかについて、小説、人文書、漫画、楽譜、レシピ本まで、さまざまな領域を行き来しながら考える。本を適切に理解する、その手前のことに着目し、読書の意味を問い直す易しい読書の哲学。
「一冊の本は、小さな都市である。一応順路通りにすすむことはできるが、立ち止まったり、同じところをぐるぐる回ったり、じっと聞き耳を立ててみたり、凭れたりすることができる。私たちが本を読むとき、正しく本を理解することたけではない、いろいろなことをしている。いろいろなことを感じて、考えている。そのいろいろさに、私はとても、惹かれている。」
発行:新潮社
発行年:2026年
サイズ:新書判
ページ:240p