




新装重版!
‟詩を書く人以外の何者でもなかった” 詩人、尾形亀之助の選詩集。孤独に疲れたような、けれどかわいらしさを感じる短い詩の余白からは、静かな夜の気配や、音のしない真昼の風景、遠い街の喧騒がにじんでいます。
『色ガラスの街』『雨になる朝』『障子のある家』の詩集3冊全篇、および未刊詩篇を収録。
夢のような夕暮であった。
私はあなたに手紙を書かうとは思わない。
はつきりした感情であなたを考へたくはない。
私はただ夕暮を見ているだけでいゝ。
(早春雑記)
発行:思潮社
発行年:2024年 (初版1975年)
サイズ:四六判
ページ:160P