人はひとりでは生きていけないが、ほんとうの意味で他者と分かり合うことなどできずやっぱりひとりひとりだ。死にたいが生きたい。好きなのに壊したい。そんな相反する想いが同居する様が描かれています。
忙しい神様のもとで、わたしたちの願いは届かなかったり叶わなかったりする。ぜんぶ放り投げてしまえると思えば、日常は不思議と明るくで愉快だ。
これまでの作品から選出した100首に新たに書き下ろし100首を加えた、宇野なずきさんの最新歌集。
僕たちは平和の象徴じゃない鳩汚れてもいい色で生まれた
液晶に映った月を汚れだと思って拭いた 諦めている
肺呼吸 海と別れて進化した僕らの声はいつも苦しい
気に入らない過去は消してもいい何度作り替えてもあなたの船だ
発行:短歌研究社
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:120p