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のもとしゅうへい|いっせいになにかがはじまる予感だけがする

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「その港町が僕のことを追い出したとき、すでにひとつの冬が終わろうとしていた。でも冬の終わりは春のはじまりではないから町にはまだ季節がなかったーー」 港町を出て、僕は東へとすすむ。オフィスの屋上に住む老人やバス停を動かす女の子、名前のないワニに出会い、また東へとすすむ。物語を貫く静かな波の音が、見知らぬ他者の輪郭を、生活の手触りを、少しずつ蓄積させ、透明だった姿がいつしか色づいていきます。冬から春への茫漠とした変化を鮮やかに紡いだロードムービー。 執筆から造本設計、ブックデザインまで著者自身が手掛けた美しい小説集です。 発行年:2023年 サイズ:A5判変形 ページ:238P

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