ビルマ戦研究者、戦友会・慰霊祭の世話係でもある著者・遠藤美幸さんによる、戦場体験者とその家族をめぐるオーラル・ヒストリー。戦場体験者が何を思って戦後社会を生きてきたのか。戦没兵士の声なき声が報せるものは。さまざまな証言から浮かび上がってくるのは、歴史的事実だけではありませんでした。話したくても話せないこと、伝わらなかった真実、心にしまい続けている物語。20年以上にわたる聞き取りをとおして紡ぐ、終わらない戦争の痛みと悼みの記録です。
"ーー80年近く経っても戦争の傷跡はあちこちに残っていて、いまだ癒えていない。私たちは「終わらない戦争」の中に生きている。そしてさらなる新しい戦争に向かっている「当事者」なのだ。"
発行:生きのびるブックス
発行年:2023年
サイズ:四六判
ページ:248p