何気なく街ですれ違う「日々をふつうに生活している人々」が、毎日の暮らしのなかで、どんなことを考え、何に喜び、悲しみを感じているのだろう。ごく個人的な体験を知ることで浮かび上がってくるものを見つめたい。そんな思いからこの本は生まれました。 昔から他者の話に興味があったという作者のmiyonoさん。拠点としている福井県での、10代から90代の男女50名へのインタビューが記録されています。 2019年から2021年の二年間、福井県、という限られた場所でのこの記録は、けれども、とても大きな流れの中にある普遍的な人々の暮らしと感情が綴じられています。 ページ数が多くても本が開きにくいということがないように糸綴じで製本されていることや、読み書きに困難な伴う人も比較的読みやすいUD書体を採用していることなど、作者の丁寧な思考が細部に反映された、より多くの人へ宛てて作られた本です。 発行：mizōchi 発行年：2021年 サイズ：四六判 ページ：514p