








記憶、心象を写しとったようなポートレイトやランドスケープ。見慣れた日常の光景は、白昼夢のような非現実さで私たちの前に立ち現れます。
この写真集のページの中に綴じられているたくさんの白紙。白紙をめくり、見つめるうちに、自分の身体が置いてけぼりになるような感覚を作り出しています。
絶えず移ろう実体を持たない亡霊のような光景。それをつかまえる方法としての写真。
「何かを見つめるとき、いつしか自分の身体が透き通った感覚に陥るほどの没入感を味わうことがある。」と言う写真家の濵本奏さん。
偶然古いフィルムを手にしたことが写真を撮り始めるきっかけとなった、初めての写真集です。
発行:hitopress
発行年:2020年
サイズ:200 × 140mm/コデックス装
ページ:288p
*スリーブケース、ポスター付