「人知れぬ山奥に、本を愛し、本を届けることに命を懸けた人たちがいたーー」
イタリア、トスカーナの山深い村モンテレッジォ。
かつてこの村には、何世紀にもわたり本の行商を生業とした人びとが暮らしていました。籠いっぱいの本を担いでイタリア各地をめぐり本を売る彼らによって、各地に書店が生まれ、広まっていった〈読むということ〉。なぜ、地の果てのような山奥から、本が各地に運ばれていったのでしょう。これは本と本屋の原点の物語。美しい写真と豊かなまなざしで消えゆく物語を書き留めた、きらめくエッセイです。
発行:方丈社
発行年:2018年
サイズ:四六判
ページ:346p