







北海道函館にあるトラピスチヌ修道院は、1898年(明治31年)にフランスからやってきた8人の修道女によって設立された、日本で初めての女子観想修道院です。
1960年代~1970年代にかけて描かれた、このあたたかいタッチのスケッチは、ふだんあまり知ることのない修道院のようすが細やかに描写されています。禁域と呼ばれる囲いの中で、日の出の前に起床し、祈りを捧げ、田畑で汗を流し、バター飴をつくり、聖歌を歌う。
「祈り、働け」を厳格に実践する彼女たちの生活は、美しい信仰のこころと、明るい光に満ちています。
空にも 海にも 野辺の草にも
あふれる 神の いつくしみ
おのづと 湧き出る なごやかな
賛美に 心は とけてゆく
発行:亜紀書房
発行年:2016年
サイズ:B5判ヨコ
ページ:132p