2017年に29歳(30歳という解釈もあります)という若さで急逝し、いまなお多大な影響を与え続ける写真家・任航
(レン・ハン)。
性がタブーとされる中国で若者たちのヌードを撮り続け、時に逮捕や写真展中止などに追い込まれても、あくまでも自然体で穏やかなままであった彼は、けれど、その活動の手を緩めることはありませんでした。
発光するような肌の色、印象深い真紅、切ない青、身体と身体のコンポジッション。彼の視覚言語による表現は見るものを圧倒します。自然や都市を背景に構成されるヌード写真からは、危うく、儚い人間の存在や、性の美しさや哀しさといった、繊細な心の波紋が伝わってきます。
発行:Stockmans Art Books & Kalenders NV
発行年:2019年
サイズ:A4判変形
ページ:72P