つくりかたも聴きかたもさまざまに変化し、より身近に、手軽になっていっている音楽。何でもありというのは、一方で、長く続けていくのが難しいということでもあります。本書には、東京以外の土地と関係を持ちながら、インディペンデントな活動を10年以上にわたり続けている音楽家5名によるインタビューが収められています。紡がれているのは、専門的な音楽の話や批評とはちがったひとりの音楽家の等身大のことば。作曲家、編曲家、ビートメイカー、ピアノ奏者など、活動のジャンルはさまざまであっても、その根底に流れる音楽へのまなざしはまっすぐに揺るぎがありません。
開きやすく美しいコデックス装と、誰もが読みやすい文字組。風通し良く優しい造本も魅力的な一冊です。
発行:mizochi
発行年:2023年
サイズ:B5判
ページ:118p