









20世紀のベルギーを代表するアーティスト、ルネ・マグリットの生涯と作品を追う作品集。未来派、キュビズムからシュルレアリズムへ。
幼少期の出来事によって形成されたであろう、複雑さと悲しみに満ちた人生を写しとったかのような作品は、時を経ても観るものの心を深く震わせます。作業中もしっかりスーツを着込み、生涯一度もアトリエを持つことなく家で絵を描き続けたマグリット。合間にチェスをしたり散歩をしたり、日課のように毎日几帳面に絵を描き続けました。ごく普通の、秩序ある暮らしにこだわる一方で生み出されてきた、現実と幻想が重なり合う、不穏で美しい強烈な作品。言葉、観念、イメージと向き合い続けた画家の姿が浮かび上がります。
発行:青幻舎
発行年:2023年
サイズ:A5判変型
ページ:480p