






出版社で営業職を勤める著者の日常を書きとめた前作につづき、仕事を通じて、本を介して、本のある場所で出会った5人と交わした往復書簡とエッセイが綴じられた今作。
きらきらと楽しい日々も気を抜くとあっという間に砕けてしまいそうで、そんな得体の知れない不安を抱えながらも歩いていく。他者という塊状に触れて初めて自分のかたちを知るように、私もあなたも他者によって初めて存在する。そんなことをありありと実感する、切実でユーモアあふれる等身大の毎日があります。
「ーー生きていてほしいと強く思っている。甘えかもしれないが、いてくれることで自分が生きていける。朝から昼、夕方、夜と光は変わる。春夏秋冬のなかでも変わる。その変化をともにしていきたい。」
発行:十七時退勤社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:180p