




「ーー人間が言葉を話しているのではない。言葉が人間によって話しているのだ。生涯に一度でも、この逆転した視点から、自分と宇宙を眺めてみるといい。人生とは言葉そのものなのだと人は必ず気がつくはずなのだ。」
言葉を使って話したり書いたりしている私たち。でもどうして伝わるのだろう。伝わるとは、どういうことだろう。あたりまえのことに気がつくと、それは考える力になる。
救いであり、糧であり、呪的であり、人生である言葉が、池田さんのやさしい語り口と強靭な思考によって解かれていきます。考えることは力のいる、けれどとても豊かなことだと改めて教えてくれる、世界の骨格に触れるための一冊。
発行:筑摩書房
発行年:2022年
サイズ:四六判変形
ページ:120p