夏休み、家族といっしょに車で街を抜け、橋を渡り、森を越えて向かった祖父母の家。 しずかな風景の中から聞こえる生い茂った草木、揺れる湖の水面、吹き抜ける風、夜空に瞬く星の音。 淡いモノクロームの画面がかえってまぶしい日差しを感じさせる、うつくしい夏の日。この景色と時間を忘れないようにじっと佇む少年の姿に、いつかの自分の記憶が重なります。 夏休みの終わりとともに、静けさが染み渡る絵本です。 発行：光村教育図書 発行年：2021年 サイズ：A4判変形 ページ：48p