レストランも本屋さんも店じまいです。昼間とちがい誰もいない静かで暗い帰り道。
どこか怖い夜の闇とあたたかな明かりが灯る家、母親に抱かれる安心感。
夜ごはんをつくるひと、友だちとさよならするひと、パーティをしているひと。みんな家に帰って思い思いに過ごしているようすが窓越しに見えます。
幼いころ怖かった暗闇。
帰る家があること、ぬくもりが待っていること、あたたかい毛布に包まれることを支えに、子どもたちは少しずつ夜の闇を理解していくことでしょう。
美しい闇の黒と、ジャック・タチのプレイタイムを思わせる窓々。一日が終わっていく時間に、ベッドの中で読みたい絵本です。
発行:偕成社
発行年:2015年
サイズ:270m×210 mm
ページ:32p