2017年に猪熊弦一郎美術館で開催された展覧会『ブラインドデート』を追った記録集。展覧会の記録にとどまらず、制作や思考の過程を目撃することができる濃密な3冊組です。
志賀さん本人が展覧会風景やバックヤードなどを撮影した「インサイドアウト」。
会期中に行なわれた4回のトークと石拾いワークショップのようすをまとめた「リレートーク&ワークショップ」。
ブラインドデート、弔い、亡霊、現実、歌の5つのテーマについて書かれた「テキスト」。
思考の過程を辿ることで感じる、痛々しいほどに真摯なエネルギーに、
思わず彼女の手を強く握りしめたくなります。
「まるで、私たちみたいだ。いつだって、どこか原因不明にかすかに苦しい。」
「私たちはゼロから人生を始めるのではない。誰もが物語の途中に生まれ落ち、そこに巡る血の意味を問う。
こんなにも壮絶で当たり前のことを。」(テキストより)
発行:T&M Projects
発行年:2017年
サイズ:B5判変形
ページ:94p,104p,88p(3冊組)