






生家が解体されることをきっかけに記録した家の細部と、自らが暮らす都心の車窓風景を編んだ写真集。故郷の東北を離れ、長く東京で暮らした作者は、生家の解体を機に自己の内面に湧き上がる思いと共にアイデンティティを見つめ直します。移り住み時を重ねても、帰属することのできない東京での暮らし。車窓から見える逃げ去るようなビル群、気配と思い出が残る家の品々。情緒あふれるモノクームのスナップが、帰る場所を失った自分は何者なのか、故郷とは何かを問いかけます。
発行年:2024年
サイズ:296×210 mm
ページ:62p