満月、月明かり、冷たい月、電飾の月。ページを開くと、それぞれのとっておきの月が浮かびあがります。
同時代の歌人100人がうたった100歌の短歌アンソロジー。初めて短歌に触れる人にもおすすめの一冊です。
「海のうた」とあわせてどうぞ。
https://kyoku-sen.com/items/66c1b0623ffd8e0f7939f1ec
ゆうはんはポテトチップス一袋つまんで歩く月をひだりに (山階基)
会社へと走るわたしと夜からの居残りとしてある白い月 (川島結佳子)
少しずつ月を喰らって逃げている獣のように生きるしかない (虫武一俊)
遠足の写真は月の写真だよ 心からきらいにならないで (我妻俊樹)
梅干しの種しゃぶりつつ見る月のまんまるなのは苦しいよなあ (北山あさひ)
発行:左右社
発行年:2024年
サイズ:B6版変型
ページ:136p