








彼岸を象徴するような橋や川辺、窓。飛び去っていく姿を想起させる鳥や電車や朝焼け。
「越えていく」また「ここで終わり」という一見相反する意味を持つタイトルの『over』を表すように、作者は大きな喪失を携えたまま日常を越え、いずれは自身もその喪失の中へと帰っていくことを理解していく。
歩くスピードで綴られる短いテキストとスナップは、写真集というより、まるでひとりの人の思考の断片を覗いているよう。見る者それぞれの想いと交錯していきます。
発行年:2022年
サイズ:294×231 mm
ページ:80p