






ふとした拍子にお父さんが大切にしていた本を破いてしまった男の子。困ってしまってスキーをはいて外に出かけると、雪の中に小さな劇場を見つけました。中では小さな人たちが雪のようにふわりふわりと歌ったり踊ったり…
雪の降るちいさな街のひとときの不思議なできごと。幼い頃、だれもがこんな場面に遭遇することがあったのではないでしょうか。大人になるとすっかり忘れてしまうささやかな体験が少しずつ思い出されます。
しんしんと降り積もる雪の静けさ、冷たい空気のなかに光るマフラーの赤やコートの青、ストーブの前で飲むココアの暖かさ。雪国で育った著者ならではの感覚が冴えるしずかな物語です。
発行:小学館
発行年:2022年
サイズ:A4判
ページ:32p