




それは一見簡明であっても、ひとつひとつの言葉の働きを信じて綴られたものでした。出会う情景や、訪れる感慨や、真実を見尽くす冷徹なまなざしに、正確に描写された細やかな言葉の選定に、じわじわと気がつくときの感動。季節と、成長と、人間を感じる230句。
高校生、大学生、それ以降、綴り続けた作品が収録された第一句集です。
体温はたましいの熱梨を食う
コーラの氷を最後には噛む大丈夫
八月の幽霊に触れ君に触れ
枇杷の花ふつうの未来だといいな
発行:左右社
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:146p